カクテルカフスシャツの復活
短い休暇の後、4作目のボンド映画『サンダーボール作戦』で、テレンス・ヤングと彼のお気に入りの衣装であるカクテルカフスシャツが復活しました。

カメラの後ろにいるテレンス・ヤングとショーン・コネリー。『サンダーボール作戦』(1965年)
写真: アルバム
『サンダーボール作戦』公開60周年を記念し、映画の様々な要素を掘り下げていきます。今週は、監督テレンス・ヤング(上の写真)の影響が色濃く残るカクテルカフシャツに注目です。

キム・ノヴァックとテレンス・ヤング『モル・フランダースの恋の冒険』(1965年)
写真: シネマティック
テレンス・ヤングは最初の2本のボンド映画を監督し、1964年の『ゴールドフィンガー』でガイ・ハミルトンに交代した。ヤングは翌年『サンダーボール作戦』で再び監督を務め、カクテル・カフス・シャツも再び監督を務めた( 前作でカフスボタンの衣装トラブルが発生したため) 。

アンソニー・シンクレアが準備中のショーン・コネリー
ヤングは、1962 年の最初の映画『ドクター・ノオ』に備えてショーン・コネリーを仕立て屋のアンソニー・シンクレアに紹介したことで有名であり、シンクレアはコネリーがジェームズ・ボンドとして出演するすべての間、衣装を作り続けた。

マイケル・フィッシュがコネリーのカクテルカフシャツを着こなす
同時に、ヤングはコネリーに、シャツ職人のマイケル・フィッシュ(上の写真)を紹介した。フィッシュはターンブル・アンド・アッサーでデザイナーとして働き、その後1966年に自身の会社「ミスター・フィッシュ」を設立した。

テレンス・ヤング監督、モリー・ピーターズ。『サンダーボール作戦』(1965年)写真: ブルーロビン・コレクタブルズ
『サンダーボール作戦』におけるカクテルカフシャツの復活は、 『ゴールドフィンガー』でのダブルカフスの圧倒的な存在感から大きく転換したと言えるでしょう。衣装担当は、ボンドの定番衣装であるディナースーツにカクテルカフスシャツを合わせるという大胆な演出まで施しました。

『サンダーボール作戦』(1965年)で良い手札をプレイする
カクテルカフシャツは、シュミーズの中でも最も汎用性の高いアイテムと言えるでしょう。いつでも、どこでも、どんなシーンにもぴったりの、定番アイテムです。